山口県宇部市での「物資輸送実証事業」において、衛星通信と連携したオンライン診療訓練に協力いたしました
2025.12.20
2025年12月13日（土）、山口県宇部市小野地区にて実施された「山口県物資輸送実証事業」において、弊社はオンライン診療システム「WawaTalk」を提供し、衛星通信を活用した災害時医療の訓練に協力いたしました。
■ 実証事業の背景と目的
本事業は、中山間地域や災害時における物資輸送および医療提供体制の強化を目的として、山口県が推進しているものです。今回の実証実験では、通信インフラが遮断された孤立地域を想定し、ドローンによる医薬品等の物資輸送と並行して、衛星通信を用いた遠隔医療の可能性が検証されました。
■ 弊社の取り組み
弊社は本実証において、オンライン診療システム「WawaTalk」を提供いたしました。 訓練では、現地の通信環境が不安定な状況を想定し、衛星通信（Starlink等）をバックホール回線として利用しました。その環境下で「WawaTalk」を通じて医師と現地の患者役をリアルタイムで繋ぎ、問診から診断、処方指示に至るまでの一連の流れがスムーズに行えるかを確認しました。
■ 成果と今後の展望
実験の結果、衛星通信を経由した環境下においても「WawaTalk」の映像・音声はクリアに保たれ、遅延の少ない安定した通信により、的確な診療が可能であることが実証されました。これにより、災害時やへき地医療において、通信インフラの制約を受けずに高度な医療アクセスを提供できる可能性が大きく広がりました。
弊社は今後も、ICTを活用した医療ソリューションの提供を通じて、地域医療の課題解決や災害に強い医療体制の構築に貢献してまいります。